売れるデザインと売れないデザインの違いとは?見た目を整えても売れない理由と改善策

コンセプトを考え、ターゲットを決め、写真も文章もデザインも丁寧に作った。それなのに、商品が売れない。

こうなると、何を直せばいいのか分からなくなりますよね。雑に作ったわけでもなく、届けたい相手にも見てもらえている。文字を大きくしたり、色を変えたりしても、解決する気がしない。

僕は、ここで確認したいのは「お客様が買うと決められる内容になっているか」だと思っています。

魅力が伝わることと、購入を決められることには、少し距離があります。その間に残っている疑問や迷いを見つけると、改善する場所が見えてきます。

売れるデザインは、お客様が決めるための情報がある

「自分に合っていそう」「雰囲気がいい」「ちょっと気になる」。ここまで伝わっているなら、コンセプトやビジュアルは役割を果たしているかもしれません。

ただ、その先でお客様は、もっと現実的なことを考えます。

この金額を払う価値があるのか。自分でも使えるのか。他の商品と比べてどうなのか。申し込んでから後悔しないか。

制作側は商品の魅力を十分に説明したつもりでも、お客様の判断に必要な情報が抜けていることがあります。

たとえば、初心者向けのデザイン講座を案内するページです。目指せる姿が伝わり、作品例も魅力的で、学びたい人に届いている。それでも「今の自分のスキルで参加してよいのか」が分からなければ、申し込みをためらう人はいるでしょう。

この場合、キャッチコピーを強くするより、受講前に必要な操作を具体的に示すほうが、迷いを解消できます。

僕が売れるデザインを考えるときは、見た人がどんな印象を持つかに加えて、その人が何を確認できれば決められるのかを見ます。きれいに説明できているだけでは、まだ足りないことがあるのです。

魅力を増やす前に「ここを選ぶ理由」を確かめる

ターゲットが合っていても、その人が自分の商品だけを見ているとは限りません。

先ほどの講座なら、別の講座と比べているかもしれないし、動画を見ながら独学しようかと考えているかもしれません。「今は申し込まない」という選択肢もあります。

そこで、学べる項目を次々に追加しても、選ぶ理由が強くなるとは限らない。内容が増えたぶん、時間がかかりそうだと感じる人もいるはずです。

僕なら、まず「この人は独学の何に困っているのか」を考えます。

仮に、自分の作品のどこが悪いのか判断できずに止まっているなら、知識の量よりも、作品を見てもらえて、修正する場所が分かることに価値を感じるかもしれません。

実際に添削を提供しているなら、「添削付き」と書くだけで終わらせず、どのような指摘を受け、どう直していくのかを実物の見本で示す。そうすると、受講料で何を得られるのかを判断しやすくなります。

大切なのは、魅力的な言葉を足すことより、相手が比較しているものに対して、選ぶ理由を具体的に見せることです。

もし、その理由を商品内容から説明できないなら、特典を大きく見せる前に、提供する内容へ戻って考える必要があります。

申し込まない理由を、情報と導線で減らしていく

選ぶ理由が伝わっていても、最後の段階で止まることはあります。

講座の日程が合うか、欠席したらどうなるか、追加費用はあるか。こうしたことは制作側にとって補足情報でも、申し込む人にとっては決定条件です。

しかも、どこかに書いてあれば十分というわけでもありません。料金を見て迷ったときに、関連する説明が離れた場所にあれば、見つけられないまま閉じられる可能性があります。

僕なら、料金の近くには含まれる内容を、日程の近くには欠席時の対応を置きます。実際の条件に沿って、迷いが生まれる場所で答えが見つかるようにします。

ボタンの先で何が起こるかまで伝える

「詳しくはこちら」を押したら、いきなり個人情報の入力画面になった。説明を読みたいだけだったのに、申し込みを求められた。

これでは、商品に興味があっても引き返したくなります。

内容を確認するボタンなら「講座内容を見る」、申し込みへ進むなら「受講を申し込む」と、行き先に合った言葉を使う。相談の申し込みなら、所要時間や相談できる内容も示したいところです。

ボタンを目立たせるだけでなく、押した後を想像できるようにする。ここまで含めてデザインだと僕は考えています。

ただし、申し込みやすくするために重要な条件を隠すのは逆効果です。購入後の行き違いまで考えれば、納得して進めることを優先すべきでしょう。

売れないデザインは、止まっている場所から直す

改善するときに避けたいのは、原因が分からないままページ全体を作り直すことです。

まず、そもそも見られているのか。案内を読んだ人が申し込みへ進んでいるのか。入力画面で止まっているのかを、確認できる範囲で調べます。

入力画面まで進んでいるのに完了しないなら、入力項目の多さや分かりにくさ、操作上の不具合を確かめる。読み進められていても反応がないなら、比較するための情報や購入条件が足りないのかを考える。

ただ、数字だけで迷った理由までは断定できません。問い合わせの内容や、購入を見送った人の話も合わせて、どこを変えるか決めます。

たとえば「自分のレベルで参加できるか分からない」という声があるなら、対象者の説明を具体化する。その変更後に同じ質問が減ったか、申し込みまで進む人が増えたかを見る。こうすれば、修正に意味があったかを確かめられます。

デザインだけで必ず売れるとは言えません。それでも、コンセプトもターゲットも合っているなら、次に磨く場所はあります。

今のページを、お客様が購入を決めるつもりで読んでみてください。比較できないこと、不安が残ること、次の操作が分からないこと。そのどれが残っているのかを見つけ、判断に必要な情報を具体的に補う。

僕なら、色や装飾を変える前に、そこから手を入れます。

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