商品の魅力を伝える方法|中身が同じ5つのりんごジュース、あなたならどれを買う?

同じ商品でも、見せ方や伝え方によって、私たちが感じる魅力は大きく変わります。

例えば、同じ農園で収穫されたりんごを使い、同じ製法で作られた5本のりんごジュースがあったとします。中身も容量も価格もまったく同じです。

しかし、お客様が感じる価値は様々。

商品の品質に惹かれる人もいれば、生産者の想いに共感する人もいるでしょう。大切な人への贈り物として選ぶ人もいるかもしれません。

同じ中身のりんごジュースも価値は全然違う

ここに、中身がまったく同じ5種類の りんごジュースがあります。 原材料・製法・容量・味はすべて同じ。 違うのは、商品の見せ方と伝える価値、 そして販売価格です。

TYPE A

素材・品質の価値

素材のおいしさを伝えるりんごジュース

りんご本来のおいしさを、
そのまま一杯に。

350円/本

スーパーで日常的に購入する商品。 自然な色彩と果実の写真で、 素材のおいしさを伝える。

TYPE B

生産者の想い

生産者の想いを伝えるりんごジュース

この一本に、
りんご農家の想いを込めて。

800円

農園や道の駅で販売する商品。 生産者の姿やストーリーを通して、 作り手への共感を生み出す。

TYPE C

贈り物の価値

贈答品としての価値を伝えるりんごジュース

大切な人に、いつもより少し
特別な贈り物を。

1,500円

ギフトショップで販売する商品。 上質な包装や洗練されたデザインで、 贈る喜びを表現する。

TYPE D

家族で楽しむ価値

家族で楽しむりんごジュース

家族の朝に、
りんごのおいしさを。

400円

家族向けの食品売場で販売。 明るい色彩や親しみやすいイラストで、 毎日の楽しさを表現する。

TYPE E

特別な体験の価値

特別な時間を演出するりんごジュース

いつもの一杯を、
特別な時間に。

600円

カフェや観光施設で提供。 空間や飲む時間まで含めた 体験として価値を伝える。

どれが一番売れると思いますか?

どれが一番売れるかは、簡単にはわかりませんよね。

人によって選ぶ理由は違いますし、どこで、誰に販売するかによっても結果は変わります。

素材のおいしさを重視する人もいれば、生産者の想いに共感する人、贈り物としての特別感に価値を感じる人もいます。

毎日の食卓で気軽に飲みたい人と、旅行先で特別な一杯を楽しみたい人では、求めているものも違うでしょう。

つまり、同じ商品でも、誰にどのような価値を伝えるかによって、選ばれる理由が変わるということです。

350円のジュースと1,500円の贈答用ジュース。中身が同じでも、商品としての見せ方や販売する場所、届ける価値によって、価格の設定も変わります。

ここで考えてほしいのは、商品の価値は一つではないということです。

作り手にとっては当たり前のことが、お客様にとっては大きな魅力になるかもしれません。

反対に、作り手が一番こだわっている部分が、お客様にとってはそれほど重要ではない場合もあります。

だからこそ、商品が思うように売れないとき、すぐに価格を下げるのではなく、まずは違う視点から商品の魅力を探してみてほしいのです。

「この商品には、まだ伝えられていない価値があるのではないか?」

そう考えることで、新しい売り方や伝え方が見つかるかもしれません。

安売りする前に、商品の価値を見つめ直してみる

商品が思うように売れないとき、価格を下げることを考える人は少なくありません。

しかし、その前に考えてほしいことがあります。

本当に価格が高いのでしょうか。それとも、商品の価値が十分に伝わっていないのでしょうか。

例えば、私たちが行っているホームページ制作も、見る人によって価値が違います。

ある人にとっては、ホームページを作ってくれる専門家。

別の人にとっては、自分ではできないことを代わりにやってくれる頼れる存在。

また、集客に悩む経営者にとっては、新しいお客様を増やすためのビジネスパートナーかもしれません。

同じサービスでも、相手が何を求めているかによって、その価値は大きく変わるのです。

これは、どんな商品やサービスにも当てはまります。

大切なのは、作り手が考える商品の良さだけでなく、お客様が何に価値を感じるのかを知ることです。

そのためには、商品の特徴や強みを整理し、さまざまな視点から魅力を探す必要があります。

そして、見つけた価値を言葉にし、写真や色、レイアウトなどを使って、必要としている人に伝わる形にしていきます。

商品が売れないときは、ぜひ次の3つを考えてみてください。

  • この商品には、ほかにどんな価値があるだろう?
  • どんな人なら、その価値を必要としてくれるだろう?
  • その魅力を、今の伝え方で十分に届けられているだろうか?

商品の中身を変えなくても、視点を変えることで新しい魅力や選ばれる理由が見つかることがあります。

もちろん、価格を下げることが必要な場合もあります。

しかし、安くすることだけが、商品を選んでもらう方法ではありません。

商品の価値を発見し、それを必要としている人に伝わる形にする。

私は、それがブランディングであり、デザインの重要な役割だと考えています。

視点を変えれば、商品の魅力の伝え方も変わる。そして、伝わる価値も変わります。

あなたの商品にも、まだ気づいていない可能性があるかもしれません。

いつもとは少し違う視点で、自分の商品を見つめ直してみてはいかがでしょうか。

投稿者プロフィール

城岡 崇宏
城岡 崇宏
Webデザイナー・ビジネスプロデューサーとして、これまで600店舗以上の集客・ブランディングを支援してきました。ホームページやLP、広告クリエイティブなどの企画・デザインから、集客戦略、導線設計まで幅広く手がけてきました。見た目の美しさだけではなく、「誰に、何を、どう伝えるか」を大切にしています。現在は、デザインを仕事や売上につなげるための実践的なノウハウを発信しています。
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