企業パンフレットのデザイン事例|高級感と信頼を伝える三つ折り会社案内

企業パンフレットのデザインを検討するとき、「どのような写真を使えばよいのか」「会社の強みをどう伝えればよいのか」「限られた紙面に何を掲載すればよいのか」と悩むことはありませんか。

企業パンフレットは、単に会社の情報をまとめた印刷物ではありません。商品の魅力や企業の考え方を伝え、取引先に興味や信頼を持ってもらうためのコミュニケーションツールです。

今回は、北海道浜中町にある小川水産株式会社様の企業パンフレットを制作事例としてご紹介します。

商品の高級感を伝える写真の使い方、三つ折りの情報設計、日本語版と英語版のデザインなど、実際の制作物をもとに解説します。

食品メーカーの企業パンフレット制作事例

今回ご紹介するのは、「浜中小川のうに」を展開する小川水産株式会社様の企業パンフレットです。

北海道の自然環境、うにの品質、加工技術、衛生管理への取り組みを紹介する会社案内として、三つ折り形式で制作しています。

パンフレットの仕様

  • 制作対象:小川水産株式会社様
  • 業種:水産加工・食品製造
  • 制作物:企業パンフレット・会社案内
  • 形式:巻き三つ折り・全6面
  • 展開幅:297mm(100mm+100mm+97mm)
  • 言語:日本語版・英語版

デザインでは、商品の魅力を印象づけることと、企業の品質へのこだわりを伝えることを重視しています。

1. 高級感を伝えるパンフレットの写真デザイン

食品メーカーのパンフレットでは、商品写真が企業やブランドの第一印象を大きく左右します。

今回の商品紹介面では、うにの鮮やかなオレンジ色を引き立てるため、背景に落ち着いた暗い色を使用しています。

明るい背景に商品を配置する方法もありますが、暗い背景を使うことで、うにの立体感や質感がより印象的に見える構成です。

また、商品を大きく見せる写真と、細かな質感が伝わる写真を組み合わせています。

全体像だけでなく、近くで見たときの美しさも伝えることで、商品の魅力を多角的に表現できます。

高級感は装飾の多さで決まるわけではない

高級感のあるパンフレットを作るために、金色の装飾や華やかなデザインを多用する必要はありません。

今回のデザインでは、写真を主役にするために、文字や装飾を必要以上に増やさず、商品が引き立つ構成を採用しています。

大切なのは、写真、配色、文字のバランスです。

何を最も印象づけたいのかを明確にすることで、シンプルなデザインでも商品の価値を伝えることができます。

2. 企業のブランドイメージを伝える表紙デザイン

表紙には、北海道浜中町の自然を感じさせる風景写真を大きく使用しています。

青い海と空、緑の大地、黄色い花々。

商品の写真を表紙に使用する方法もありますが、今回は産地である北海道の風景を大きく配置し、商品の背景にある自然環境を伝える構成にしました。

商品の価値は、見た目や品質だけでなく、産地の環境や作り手のこだわりによっても印象が変わります。北海道の雄大な自然を表現することで、産地の魅力とブランドの世界観を印象づけています。

3. 三つ折りパンフレットの6面をどう使うか

今回採用した巻き三つ折りは、1枚の紙を3つに折り、6つの面を使って情報を構成する形式です。

コンパクトに持ち運べることに加え、表紙から順番に開くことで、読み手に段階的に情報を伝えられる特徴があります。

今回のパンフレットでは、次のように情報を整理しています。

①表紙 ②企業紹介 ③商品紹介

ブランドの世界観、企業の考え方、うにの魅力を伝える面です。

④商品詳細 ⑤加工技術 ⑥衛生管理

商品の特徴を紹介するとともに、窒素水の技術やHACCPに関する取り組みを伝える面です。

商品への興味を持ってもらい、その品質を支える企業の取り組みを知ってもらう。

この二つを一冊の中でつなげることが、今回の情報設計のポイントです。

折り加工まで考えたレイアウト

巻き三つ折りでは、内側に折り込む面を少し短くする必要があります。

今回の展開寸法は、100mm・100mm・97mmです。

この3mmの差は、パンフレットをきれいに折りたたむためのものです。

デザイン制作では、写真や文字の配置だけでなく、折り目の位置や仕上がりを考慮することも重要です。

4. 企業の信頼性を伝える情報デザイン

企業パンフレットでは、「高品質」「安心・安全」といった言葉を掲載するだけでは、十分に伝わらないことがあります。

なぜ高品質なのか。

どのような設備や管理体制があるのか。

その根拠を具体的に見せることが大切です。

今回のパンフレットでは、品質への取り組みを伝えるために、窒素水の技術や衛生管理に関する情報を掲載しています。

専門的な技術を図解でわかりやすく

窒素水の紹介では、開発の経緯や技術の特徴を、文章・写真・図解で構成しています。

専門的な技術は、文章だけで説明すると難しい印象になりがちです。

そこで、情報を分け、流れが理解しやすいレイアウトにすることで、読み手が要点をつかみやすくしています。

実際の製造環境を写真で紹介

衛生管理の紹介では、HACCPに関する資料や、製造施設の写真を使用しています。

設備や作業風景を掲載することで、企業がどのような環境で商品を製造しているのかを視覚的に伝えられます。

商品写真で興味を引き、品質管理の情報で信頼を深める。

企業パンフレットでは、このように写真と情報に異なる役割を持たせることが重要です。

5. 日本語版と英語版で変えたデザイン

今回の制作事例では、日本語版と英語版を展開しています。

同じ企業パンフレットでも、使用する言語によって適切なレイアウトは変わります。

日本語版は縦書きを生かしたデザイン

日本語版の商品紹介面では、縦書きを取り入れています。

縦書きには、和の雰囲気や落ち着いた印象を表現しやすい特徴があります。

今回のように、日本の食品や品質へのこだわりを伝えるパンフレットでは、商品写真との相性もよい表現方法です。

英語版は横書きで読みやすく構成

英語版では横書きを基本に、見出しと本文、写真のバランスを調整しています。

日本語の文章をそのまま英語に置き換えるだけでは、文字量や行数の違いによってレイアウトが崩れることがあります。

そのため、言語に合わせて文字組みや余白を調整することが必要です。

一方で、写真や基本的な配色には共通性を持たせています。

日本語版と英語版で表現方法が異なっても、同じブランドとして認識できることが大切だからです。

6. 企業パンフレットのデザインで大切な3つのポイント

今回の制作事例から、企業パンフレットをデザインする際に重要なポイントを整理します。

会社の歴史、事業内容、商品、設備、技術など、掲載したい情報は数多くあります。

しかし、すべてを同じ強さで伝えようとすると、何が重要なのかわかりにくくなります。

まずは、読み手に最も印象づけたい価値を決めることが重要です。

写真は、商品の魅力や企業の雰囲気を直感的に伝えられます。

一方、技術や品質管理の詳しい説明には文章が必要です。

写真だけでも、文章だけでも伝えきれない情報があります。

それぞれの特徴を生かして組み合わせることで、理解しやすいパンフレットになります。

企業パンフレットは、読んでもらうこと自体が目的ではありません。

取引先に商品への興味を持ってもらう、会社の信頼性を理解してもらう、問い合わせや商談につなげるなど、制作目的に応じた役割があります。

今回のパンフレットにも、会社情報とWebサイトへアクセスできるQRコードを掲載しています。

パンフレットからWebサイトへつなげることで、紙面に掲載しきれない情報も確認してもらえます。

まとめ|企業の魅力と信頼を伝えるパンフレットデザイン

今回ご紹介した小川水産株式会社様の企業パンフレットでは、うにの魅力を伝える商品写真、北海道の自然を生かした表紙、品質管理を紹介する情報設計を組み合わせています。

また、日本語版と英語版で文字組みを変えながら、ブランドイメージの統一も図っています。

企業パンフレットで大切なのは、見た目を美しく整えることだけではありません。

誰に何を伝えたいのかを明確にし、写真、文章、配色、レイアウトを通して、企業の価値が伝わる形にすることです。

城岡プロモーションでは、企業や商品の特徴を整理し、目的に合わせたパンフレット・会社案内の企画、デザイン制作を行っています。

企業パンフレットの新規制作やリニューアルをご検討の際は、お気軽にご相談ください。

投稿者プロフィール

城岡 崇宏
城岡 崇宏
Webデザイナー・ビジネスプロデューサーとして、これまで600店舗以上の集客・ブランディングを支援してきました。ホームページやLP、広告クリエイティブなどの企画・デザインから、集客戦略、導線設計まで幅広く手がけてきました。見た目の美しさだけではなく、「誰に、何を、どう伝えるか」を大切にしています。現在は、デザインを仕事や売上につなげるための実践的なノウハウを発信しています。
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