自分探しや強みの発掘作業が時間の無駄と思ってしまう理由

私の強みってなんだろう。自分の強みや向いてることはなんだろう。本当に自分がやりたいことが見つからない。このような悩みを抱えている人がすごく多いような気がする。

大学に行って自分探し。旅に出て自分探し。セミナーに参加して自分探し。たぶん、一生かかっても答えは明確にならないと思う。

なぜそう思うのか?僕が知る限り、自分探しを繰り返す人は何年立っても成長していないと感じると思うし、僕自身にもそういう時期があったからです。

そもそも強みとは何か?

よく言われるのは「苦にならずにできてしまうこと」「夢中になれること」「無意識にやってること」などですが、もうこの時点でツッコミどころが満載です。

過去から現在の経験の範囲でしか言ってない。人間の顕在能力が5%とするなら、その5%を深く深く考えているわけです。

これから経験する95%の人生を全く意識していない。なぜ、未来を見れないのか?なぜ未来に期待しないのか?

それはこの一言が重要な鍵を握っている。

「経験したことがないから」

自分探しや強み探しをする人は、経験した範囲でしか考えなていないような気がします。

うまくいく人は興味があれば即実行します。過去はあまり関係ない。今、やりたいと思うか思わないか、それだけのこと。

自分探しをしている時間=アウトプットがない

やってみたいことを実行する時間=アウトプットがある

 

単純なことなのですが、何を探してもアウトプットしないことには前に進まないし、アウトプットしたからこそ、今まで知らなかった自分の長所や強みが見つかるものです。

10年前まで苦手と思っていたこと

・人前で話すのは苦手
・人との交流が苦手
・文章を書くのが苦手
・インターネットが苦手

これは、過去、僕が向いていないと思っていたことです。そして、「自分の強みって…」と、自分探しをしていました。

探せど探せど答えは見つかりません。理由は先ほど言った通り、過去の経験に縛られていたからです。

人気セミナー講師をみては、人前で話すのが得意な人はいいよな〜とか、ネットが得意な人をみては、俺ももっと勉強しておけばよかったな〜とか、「これからチャレンジしてみる」という発想を持てなかったのです。

そんなことを考えているうちに、世の中はどんどん変わっていきました。

ブログやFacebookで発信するのは当たり前の時代になり、発信できない自分は今まで以上に孤独を感じるようになった。

それでも「自分は自分」と言い聞かせ、苦手を苦手なままに自分探しを続けました。でも、残念ながら自分の強みというものは見つかりませんでした。

そんなグダグダした期間が何年か続き、このままで生活がやばい!という状態になって、やっとある重要なことに気がつきます。

失敗にビビって逃げていただけ。できない自分という思い込みが強かっただけ。何かを変えなきゃ、人生が変わるはずはない。

で、何をやる?

そこで思いついたことが、ブログやSNSを使った自分発信だったのです。(2010年の話)

苦手で不向きと思っていたことに期待する。

「これらの苦手が克服できら人生が変わるはず!」

その後、僕の仕事や人生はどうなったか?

最近僕の存在を知った人は、ブログ・情報発信・セミミナーなど、初めから出来る人だったんでしょ?と思うかもしれませんが、実はその反対です。

嫌いだし、苦手だし、やりたくないこと。

まさか、苦手の中に自分を変えるきっかけがあったなんて思いもしませんでした。

・人前で話すのは苦手
・人との交流が苦手
・文章を書くのが苦手
・インターネットが苦手

この経験から、自分探しは時間の無駄と思うようになり、やりたいことがあったら即行動するという思考に変化したのです。

逆のことも経験しました。

今まで自分は強いと思っていたけど、実はすごく弱い人間だったということに気づきました。

弱いくせに強く見せる、弱いから自分を守る、弱いから背伸びする、弱いことを理由にやらない。

強がれば強がるほど、苦しくなるのは自分でした。

ある本には「弱くてもいい」と書かれていた。その時の自分にとってすごく都合の良い言葉だったのですが、それは痛みを軽減させる鎮痛剤のようなもの。

一時的に楽になっても、結局はまた痛くなってしまう。

強くなきゃダメだという弱さ

失敗を恐れる弱さ

やる前から言い訳を考えてしまう弱さ

自分探しや強み探しをやめて見えたことは、強みではなく弱さでした。

弱さを自覚できたからこそ、強い自分を作ることができた。

「いやいや、それは時間の無駄ではなく、良い経験ですよ」と言ってくれる人もいますが、感情抜きに言うと、時間の無駄です。

32歳から37歳までの5年間、全くと言っていいほど成長しませんでしたから。

この記事で言いたいことは、答えを見つけてから行動するのでは、一生かかっても成果は出ないかもしれないということ。

行動するから新しい自分や次の答えが見えるのです。

そして、ビジネス成功の秘訣は、「わたし」と考えるのではなく「あなた」と考えること。

どうせ考えるなら、もっと喜ばれることないかな?と考えた方が仕事は成長します。

長くなりましたが、以上が自分探しや強みの発掘作業が時間の無駄と思ってしまう理由です。

考え方はいろいろだと思いますので、一つの考え方として参考にしていただければと思います。