売れるデザインと売れないデザインの違い

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売れるデザインと売れないデザインの違い

デザインなんて意味がない!という意見も多いようですが、デザインはすごく重要な意味があると思います

形や印象が好みと言う理由で興味を持ち、内容を理解して購入という流れで購入することは自然と言えば自然の流れです。

この記事では、売れるデザインについてお伝えしたいと思います。

デザインとアートの違い

たぶんデザインもアートも似たようなものでしょ?と思う方が多いかな?でも、決定的な違いがあります。

デザインは「お客様の目的の達成のための行為」、アートは「メッセージや共有したい感覚」と、まるで違い性質があり、お客様目線がデザイン、自分目線がアートと考えても良いでしょう。

売れるデザインを作る上で、どちらが重要とかそういう極端な感覚はありません。自分の感覚では「デザイン80:アート20」くらいの比率でデザインを作り出します。

デザインができるまで

クライアントがどの色を好むか?まずは、クライアントのアート感覚を確認します。

赤にもいろいろあり、緑にもいろいろあります。この微妙な色の違いがクライアントが求めることの基本です。

なぜ、その色なのかを理解しなければいけません。

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ちょっと変わった色を選ぶ方は、個性を強く出したい人、一般的な色を好む方は自分を出しきれてない方か、もしくは目立つことを好まない人。白を選ぶ人は控えめのように見えて、意外と主張が強い方が多いです。

いくら個性的であっても、しつこくなってしまったのではなんの意味もないし、職業にあったカラーであるかどうかも重要なポイントです。

クライアントが自分の好みで選んだ色は、デザインではなく「アート」です。

次にクライアントが選んだその色をアートではなく「デザイン」として通用するかどうか考えます。

クライアントのお客さんが見たときに、違和感なくスッと心に入ってくる配色かどうか、ここまで考えて「色」のイメージが完成します。

本当にこの色であっているのか?クライアントの顧客の性質を考えたときに、本当にこの配色で惹きつけるのだろうか?微妙な色調整も含め、何度も色を調整します。

そして、次に考えるべきことは、どのような写真やイラストを使うかです。(先に写真を確定させる場合もあります。)

先ほどもお伝えした通り、デザインとはお客様の目的を達成させるためのものです。

印象や感覚的に違和感を感じる、何が伝えたいのかわからない、これではデザインとは言えません。

デザインは考え抜いて作られた、「ロジカルな作品」なのです。

 

フォント・線・空白、全てに意味がある

下の2枚の図を比較してみてください。この2つの画像、上がデザイン会社A社、下がデザイン会社B社のデザインとするなら、あなたはどちらのデザイン会社を選びますか?

 

 

言葉、線、色が同じでも、フォントや線の太さだけでこれだけ印象が変わるのです。

もちろん、それ以外にもデザインする上で考えなければいけない要素はたくさんあります。

形、明るさ、割合、比率、バランス、などキリがないくらい考えてデザインします。

「なぜそこに線が必要なのか?」もし意味がないと感じるなら、その線を外してみたり、逆に足りなければ加えてみたり、これも目的達成のためのこだわりとなります。

もう一つ比較画像を作ってみました。

癒し系の商売をイメージして作ってみたのですが、どちらが癒し系に合ってると思いますか?

どちらを選ぶにしても、なぜそう思うのか、良い理由と悪い理由どちらも考えてみてください。

カッコいい、カッコ悪い、読みやすい、読みにくい、感じ方は人それぞれだと思います。

意味がわかればいいと言う人もいるし、うーん…なんとなく違うな…とか、お!いいかも!と感じる方もいるでしょう。

「デザインは意味がない」という方もいますが、もし意味がないのであれば、サイトもチラシも文字だけで良いのではないでしょうか?

もちろん文章や言葉も重要ですので、「コンテンツがあってのデザイン」でることは間違いありません。

ただ、文章とデザインは比較対象にはならないので、どちらが重要ということにはならないでしょう。

デザインは、最も入りやすい入り口の一つです。「いい感じ!」と思われるか「ここは違うな..」と思われるか、この差はとても大きいです。

クライアントがもつ20%の自分目線と、プロとしての80%の相手目線、どちらの要素も必要なのですが、ここについてはクライアントに細かく伝えることはほとんどありません。

良いか悪いか最終的にはシンプルに判断していただきますが、そのデザインの裏にはいろんな意味が含まれているわけです。

売れるデザインについてでした。

 

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