商売は得意なことだけを伸ばしても、致命的な弱点があると伸びないもの。ビジネス書では、「突き抜けた存在になる」などと書かれていて、たしかに…と思う反面、なぜ自分だけ突き抜ける必要があるのか?と思う部分もあります。
この記事は「1人だけ」で成功すると考えている人には向かない記事だと思いますので、チームビルドが不要という方はスールしていただければと思います。
32歳で再び起業にチャレンジし、6年間は1人でがむしゃらに頑張りました。一度経営で失敗している経験があるためか、その時は「1人でできる範囲」と考えていたのです。
でも、やはり1人では限界がありました。とにかく時代の変化が早い。特にブログやSNSが流行り出してからは、情報収集のスピードよりも流れてくる情報量の方が多く感じるようになりました。
たまにブログで「弱点を補うことも重要」という記事を書きます。自分で苦手分野を克服するという意味でもありますが、他の人に任せるという意味でもあります。
関わる全ての人が、自分の長所をとことん伸ばすことができれば、より強いチームを作ることができる。人を使うようになって、改めて他人の能力の重要性に気づかされました。
仕組化するのが得意な人。デザインが得意な人。文章表現が得意な人。顧客心理が得意な人。言われたことを確実にこなすのが得意な人。本当にいろんな人がいます。
得意を伸ばすことで他人の短所を補う
チームで同じゴールを目指す場合、苦手なことにチャレンジしようとは言いません。得意なことを見つけて、その分野だけをとことん極めてもらう。その方がより早く良い結果を出すことができるからです。
そして、自分の長所は他人の短所を補うことにもなるということも意識しておきましょう。
webデザイン会社から「サイトの中身」を考えて欲しいと相談されることがあります。デザインは得意だけど、内容構成までを考えることはできないということです。
そこができなくて、よくデザイン会社ができるね?と思った時期もあったけど、でも、その会社は、うちの会社なんかよりもずっと規模が大きい。安定感もある。自社の強みと弱点をよく理解しているからだと思います。おそらく、その会社でできないことは、「その道のプロ」に依頼しているのでしょう。
「私にはチームはない。」という方もいるかもしれませんが、仕事は1人でやるものではありません。たとえ1人経営者であっても、必ずパートナーがいるはずです。
仕入れ業者だって、うまくお付き合いすればビジネスパートナーと言える関係になるかもしれないし、自分にない能力を持ってる人と仲良くなったら、弱点を補ってくれる大切な人物になるかもしれません。
実際に、あるお店のオーナーはホームページの文章を自分で考えていません。月に8記事、仲の良いwebライターに書いてもらっているのです。
苦手な人が書けば8記事×3時間で24時間かかり、さらに伝わらない文章に。得意なライターさんが書けば8記事×1時間、合計8時間で伝わる文章になります。
苦手な文章を伸ばすのか?それとも得意な人がもっと伸びるべきなのか?効率が良いのはどちらでしょう?
あなたは何が得意で何が苦手な人なの?
社内であっても外部であっても、自分のポジションは明確にしておくべきです。何をやるにも自分の立ち位置を明確にしておくことが重要です。
特にこれからの時代、ネットの進化が早くなると言われています。やっとの思いで何かを覚えても、そのころにはまた新しいことを覚えなければいけない。
そんなことを苦手な人が独学でやってたら、いつまでたっても追いつきませんよね?
自分の長所短所、真剣に考えてみてくださいね。
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